人と仕事を知る

職員紹介⑤ ケアホーム1年目  Prat3

苦手なもの、無理なら今日はいいよって。別の方法も試してみよっかって。

ケアホームの支援体制が、ほぼ1対1なのも惹かれます。あるホームでは定員2名のところをあえて1名にし、1名職員が対応しています。利益にならないけど、それをやるってすごいことなのではないかって思いました。対人援助も人と人との関係があってのことみたいな感覚に近いかもしれません。苦手なものとかも、無理なら今日はいいよって。気分が乗らないならそれに合わせましょうというスタンスでスタッフが対応している。水分補給のお茶で泣かせてしまった過去の自分もいたけど、今なら受けとめられるかも知れません。入職して担当しているメンバーさんもあまり水分補給をされないので、難しいときはそのメンバーさん1名のためにゼリーを作って食べてもらうこともあります。「飲まないのであれば、ゼリーにしちゃえばいいやん」って発想を教わりました。すぐにできそうで実はすごく難しいことなのではないかと思っています。先輩スタッフと”トリマサ”というスーパーに行った時には、スーパーのお客さんから「今日は魚を買いに来たのか?」ってスタッフではなくメンバーの顔を見て声かけてもらいました。地域で顔なじみがいることって、地域生活の実践とはこういうことなのかと改めて思いました。

ベテスダの家に入職して、毎日思った以上に楽しい!

ベテスダの家のインターンシップを経て、考え方や、支援スタッフのことが初めて自分の中でしっくりきました。その時、言語聴覚士のリハビリの勉強もしていたので、受検かベテスダの家か迷いました。リハビリはできない事ができるようになることで意味があります。病院で病棟に配属勤務となり、幼稚園や療養施設に訪問して児童期の発達支援をする。でも、週に1回1~2時間しか子どもと関われません。家族や幼稚園のようにその人の生活の連続している所が見れないことや、できるかできないか、話せるか話せないかを重視してしまうのではないかと・・・。2極化じゃない所で、社会モデルの視点で障害を考え続けたいと思い、就職先を選びました。ベテスダの家に入職して、毎日思った以上に楽しいです。入ってみたら思ったより個別支援が多かったので良かったです。散歩も、1対1の生活の一部ですね。先輩からは、思ったことは何でもいったらいいし、新しい人から新しい意見がほしいと言ってくれます。大先輩がそれを言えるってすごいなって思ってます。現在、メンバーさんとはお互いに反応を伺いながら毎日、交渉しています。3階で過ごされているメンバーさんをごはんに誘うのですが、なかなか動いてもらえないことが多いです。そうなると軽く声をかけ、エプロンとかフォークを見せて「ご飯ですよ、下で待ってますよ。」と伝えて下に降り、しばらく待ってもう一度声をかけに行きます。でもやはり大体断られます。ただ最近、もう一度2階からご飯を持って行って「こんなにおいしいのにー」といいながらご飯を目の前で食べると、急に起き上がりにやにや笑って、一緒に下に降りて行って食べてもらうことができたりします。

障がいや高齢者は明日の自分の姿。

5年、10年先には、引き出しが一杯ある人になりたいです。メンバーさんとの付き合いを重ねていくと、物の見方が固まってしまうこともあるけど、広がる所もあると思っています。「福祉の仕事をしている」と知人にいうと、「やさしいな」「えらいな」とか言われますが、私はメンバーさんと一緒にやっている仕事だと思っています。何でもない日常を充実させる仕事なんじゃないかと。自分の言葉でメンバーさんとか、仕事のこととか、説明できる人になりたいですね。ベテスダの家では、支援に正解はないと言ってくれます。なので、その分色々見方があり、マニュアルが作りにくいですし、バランスが非常に難しいと感じます。メンバーさんによって個々で対応がちがうので、うまくいったらそれでいいし、それを許してくれる職場環境なんです。スタッフもメンバーさんと似た一面を併せもっている人が多いからってよく言うのですが、あくまでスタッフ、メンバーという言い方だけで、自分の延長線上にメンバーさんの姿があり、障がいや高齢者は明日の自分の姿だと思っています。それを心に、自分が意識しているかどうかでメンバーさんとの関わり方が変わります。やっぱり人間の生活を考える仕事っていいですね。