人と仕事を知る

職員紹介② ケアホーム3年目 Part2

考え続けることで叶う、年齢にあった支援。

実際に働き始めると、ケアホームに入居されているお一人一人の健康管理は随分と大切なことだと知りました。年を重ね、前は元気であったとしても、体にも至るところに影響がでてきて、服薬の量も増えていきます。メンバーさんの食事の量や水を飲まれる量、体調の状況や体重管理などを把握するのも大切な私たちの役目です。病院へ一緒に同行したり、健康管理の為に運動を取り入れたり。日中に行われるデイサービスでの活動状況は必ず引き継ぎを受け、きちんと把握した上で夜間の支援を行います。

年次関係なくチャレンジさせてもらえる

2年目で私が担当させていただいた方は、言葉を話すことはありません。ただ話しかけると何かを察していらっしゃる様子。細かい仕草や表情からメンバーさんの様々な一面を知ることができます。これが私の何よりの癒しであり、やりがいとなっています。当時、この方は薬の組み合わせなどで便秘になりやすい状況でした。水曜日までに便が出ていなければ、浣腸を使わないといけなくなります。この業務をするまで、浣腸をしたことも、見たこともなかったので、私の中では衝撃を受けました。薬で出すこともつらいだろうなと思い、何とかできないかなと考えた結果、いつも作る食事は?と思い立ちました。「乳酸キャベツ(細切りにしたキャベツを塩で揉み、軽く発酵させて作った常備菜)」を食べると腸から元気になるという記事を見つけ、すぐにケアホームの会議で提案しました。すると「それいいね!」「ぜひやってみよう!」という話になりご家族にもお話しし、実際に食事に提供し始めることに。少しずつではありますが便秘が解消していき、なんと今では薬を使う必要がなくなりました。丸ごと刻むのが結構大変なのですが、週2回の定期的に提供するメニューとなり、今でも続いています。最近では男性のホームでも「乳酸キャベツ」をやり始めたということで、提案者としては非常にうれしいです。何より、一番うれしいことは、先輩方も一緒になって行ってくださり、結果も喜び合えたことです。やっぱりベテスダの家のケアホームっていいなと思っています。