人と仕事を知る

職員紹介④ ケアホーム1年目  Prat2

支援の引き出し、そろえます

ホーム勤務のスケジュールは、15時半からスタッフミーティングで始まります。簡単にその日の確認をしてから5分ぐらいの距離にあるベテスダの家までメンバーさんをお迎えに行きます。スタッフと1対1で歩いて帰ってくるのが特徴でしょうか。ホームに着くとトイレにお誘いして、あとは自室で思い思いに過ごされます。その間にスタッフは食事作りもに取り掛かります。月・水はお出かけで、ここでも1対1でお付き合いします。食事、服薬の確認、入浴支援、就寝見守りと続きますが、夜勤は実は全然苦ではなく、自分はどこでも寝れる人なので、とても楽しんでます。深夜になるとトイレ誘導もありますが、たまにペットボトルを投げて遊んだりされるメンバーさんもおられ、音がきこえたら回収しにいったり。トイレに長く座りすぎていたら確認をしに行ったり。メンバーさんによっては、発作もあるので定期的に見守ります。

まだまだ3ヶ月なので、これからです。今までは「何が何だかわからない」という状況の中、あっという間に過ぎました。とにかく目の前の事に取り組むとしか言いようがないです。でも今後、少しずつ支援の引き出しを多くしていければと願っています。すなわち大体の大きな流れは決まっているので、もっと余裕ができてきたら臨機応変に対応していきたいということです。例えばご飯が食べれなくても「おかゆ」に変えてみたり、お風呂が気分や体調によって難しい様であれば体をふくとか。その場でアレンジができるように。先輩方が実際にやっている支援方法や知識を沢山吸収して、臨機応変な対応ができるように、引き出しを多く持ちたいと思ってます。

無関心だった自分を変えたい

新任職員にもかかわらずどんどん研修に行かせてもらっています。最近行った沖縄研修では歴史を通して学び、基地の問題も含めて実際に現地を訪れることによって、無関心だった自分がいることに気が付きました。ベテスダの家で続けておられる福島の支援にも行かせていただきました。これらは社会や介護にもつながっていると感じています。研修という機会ですが現地に一歩踏み込むことで、肌で感じて身近に考えるようになりました。自分の考えを持てるようになりなさいと言われている気がします。簡単に当事者以外の人がその場に踏み込むのって難しい時もあるでしょうが、そこを見過ごさずにただ自分が誰かのために手伝いをしたいなと思いました。できれば今後、沖縄にも福島にも関わり続けて、自分が関心をもつ範囲を目の前だけではなく、地域や社会に対して広げていきたいです。大学の先生が言っていたのですが、例えば、問題の穴を埋める人、その穴の周りにフェンスを作る人、穴があるから上で声をかける人もいます。あらゆる立場の人がいて、でも全てが大事だと。今自分は本当に、障がいを持った方を支援することによって目の前の穴を埋めている状況です。直接問題を解決するのも大事だけど、色んな役割ができる人になりたい。直接でなくても社会とか地域が、これからどうなっていったらいいんだろうかというところまで。自分なりに考えていけたらいいなと思っています。