人と仕事を知る

職員紹介⑥ ケアホーム・スタッフ1年目  Prat2

可能性を狭める支援ではなく、広げる支援を。

現在、関わらせていただいているメンバーさんは4名ほどいます。支援の時には、お互いのコミュニケーションを非常に大切にしています。メンバーさんは、自閉症等の障がいがあり言葉を話されなかったり、こちらの言葉を理解してもらえなかったりしますが、こちらから表情や仕草・行動を見ているとメンバーさんの内面の気持ちが分かってきます。入職してすぐに先輩職員に言われたのですが、こちらから何か伝える時には、「視覚的支援のツール」だけでなく「ジェスチャー」や「声かけ」をすることがとても大事だと。確かにホームでは会話がなく無言になりがちですが、そこをあえて自分から声かけをして出来る関係を大事にするって決めて仕事をしています。

ケアホームでは私たちが夜ご飯や朝ご飯をつくって、メンバーさんに食べてもらいます。つい先日、自分が作った「ゆで野菜」を食べてくれたときは、とてもうれしかったですね。普段から野菜は苦手な方で、盛り付けても、混ぜたり、その器にお茶を入れてしまって残してしまわれます。その日もゆで野菜のメニューが出たのですが、そこにお茶をいれてしまったので、ちょっとしか食べないか全て残されるだろうなと覚悟をしていました。ただその日は、胡麻ドレッシングをかけたところ、最後まで食べてくださいました。本当にちょっとした変化なのですが、過去の傾向からは絶対に残してしまっていたので非常にうれしかったです。

麺が好きなメンバーさんがおり、外出支援の時には近隣のうどん屋さんに行ったりします。うどん屋さんでも奥が深いもので、他のうどん屋さんなら喜んでいただけるかどうかであったり、麺類が好きなのであれば同じ麺類の蕎麦屋さんならどうかであったり。博物館に興味がある方も、喫茶店が好きな方も…常に色々考えてメンバーさんに対して新しい可能性を模索しています。私たちの支援は、可能性を狭める支援ではなく、広げる支援だなと思っています。

これからの将来

自分は野球をやってきたので、ベテスダの家を通じて、メンバーさんや地域の方々とで野球に関する何かを行ってみたいなと。いつかできたらと思っています。

 

後輩へのアドバイス

やりたい事は明確でない方は、色々な企業を見てから選んだらいいと思います。様々な業界を知る事は悪くないです。それ以外でも自分にあったものを時間が許す限り決めていったらうまくいくと思います。ただし、自分で決めることが大事だと思います。人に言われてではなく自分がやりたい。自分の気持ちに正直になって選んで就職先を決めてほしいです。